履歴書の書き方
履歴書記入のポイント
あなたの履歴書を見て「この人に会いたい!」と思いますか?
履歴書はJIS規格のものを!
履歴書は、文房具店や本屋または大きなスーパーなどでも売られています。いろいろな種類があって迷うかもしれませんが、JIS規格のもの(「JIS規格帳票」と表示されているもの)を使いましょう。「パート用」と書かれた履歴書も出ていますが、パート用・アルバイトの勤務が希望であっても、応募する企業からの指定がない限り使用する必要はありません。
また、入・卒業年早見表や証明写真を貼るための両面シールがセットになった履歴書など、便利なものが多く市販されていますのでぜひ活用しましょう。
黒ペンで記入しましょう!
履歴書の記入には、必ず黒のボールペンか万年筆を使います。鉛筆やシャープペン、お子様のお絵かき用のサインペン等で記入するのは絶対にNGです!略字や崩し字は使わずに、とにかく丁寧に書きましょう。たとえ字が下手でも、一文字一文字丁寧に記入することで担当者によい印象を与えることが出来ます。
もし書き間違えてしまったときには、もう一度新しい履歴書に初めから書き直して下さい。決して修正液や修正テープを使ってはいけません。たった一文字書き間違えただけでまた1からやり直し・・・なんていう事にならないためにも、事前に薄い鉛筆で、下書きをすると良いでしょう。
証明写真を貼りましょう!
写真の印象はとても大切です。3ヶ月以内に撮影した証明写真を使いましょう。スナップ写真の切り抜きでは、仕事への意欲を疑われてしまっても仕方がありません。写真を撮影するときの服装はスーツなどきちんとした印象を与えるものを着用し、髪型やメイクなども派手にならないようにしましょう。
撮影時には背筋を伸ばしてアゴを引き、険しい顔ではなくやや笑顔で(歯は見せずに口元は軽く引き締めて)撮影しましょう。
写真はのりでしっかりと貼り付けますが、糊のあとが履歴書のついてしまっては、マイナス要因となってしまうので注意してください。万が一剥がれてしまったときのために裏面に氏名を記入しておくと安心です。
学歴・職歴の記入の仕方に注意!
学校名・会社名等は、略さず正式名称を記入します(○○株式会社、株式会社○○)。小中学校は卒業のみでかまいませんが、高校以上は入学と卒業を記入します。最終学歴については、学校名だけでなく学部や学科、専攻なども記入しましょう。
職歴は古い順に、会社名だけでなく配属先の部課名も記入しましょう。具体的な仕事内容まで書きたい場合は職務経歴書を添付します。アピールになるのであれば、アルバイトやパートの職歴も記入してください。その際は、「入社」ではなく「勤務」を使うことを忘れずに。
仕事にブランクがある場合も「何をやっていたか」必ず書きましょう。求職活動中や、スキルアップのための勉強期間、アルバイトで生計を立てていたなどと何らかの理由があるはずです。
資格・スキルは活かせるものを!
資格やスキルは、保有している全てを書く必要はありません。例えば、大型自動車の免許を持っている場合、その資格を活かすことができる仕事であれば、資格欄に書くべきですが、希望する仕事と全く関連性のない場合は、書かないほうが良いでしょう。(その資格が難しく、取得するのを努力し、自分は努力家であると自己アピールする場合は別です。)
あまりにもたくさん資格を保有している場合も、キャリアの一貫性がないという見方をされてしまう場合がありますので、注意が必要です。
魅力的なあなたを伝えましょう!
経歴や資格・スキル以外のあなたはどんな人なのでしょうか。あなたの人柄・面白みが伝わるように、丁寧に書きましょう。趣味・特技は、単に「読書」「音楽鑑賞」と書くのではなく、「特にどの作家のどの作品を好み、どう思い、どう感じた」か、まで書ければいいですね。全ての趣味を書ききれない場合、少しでも志望先の企業に関係する趣味を書くと、大きなアピールポイントになります。
あなたの「良い所」と「悪い所」は何ですか?なかなか答えられないものですが、自己分析は大切なことです。長所が短所にもなりますし、逆に短所が長所になる場合もあります。
職を探す時、「自分に向いているかどうか」しっかりと考えましたか?職種によって求められる力は違うのです。あなたがしっかりと自分を分析し、「やりたい仕事」に加えて「自分に向いているかどうか」についても考えたのであれば、きっとあなたの長所は好印象になります。
志望動機の落とし穴!
志望動機には「意欲と理由」があります。あなたのかねてからの「夢」であったならば、それを遠慮せずに書きましょう。それが「意欲」です。加えて、「何故この企業なのか」という「理由」を考えねばなりません。また、「学びたい・身につけたい」という意欲は大変好印象を持たれるようです。
転職の際に気をつけたいのは、「これまで身につけた○○を御社で活かすため」だけでは逆効果です!「これまで身につけた○○に加えて○○を・・・」と常に謙虚な姿勢を文体に込めましょう。
職務経歴書記入のポイント
「なんだか難しそう」、「どうやって書けばいいのか分からない」、「自分には書けない」と尻込みしているあなたも、仕事をしたことのある人なら誰にでも職務経歴書は作れます。
ぜひこの機会に、職務経歴書の作成に挑戦してみませんか?
自分の職歴を整理しよう
まず、「いつ(何年のことか)」「どこで(会社・所属はどこだったか)」「何を(どんな仕事をしていたのか)」の3つを基準に、自分の仕事の経歴をメモなどに書き出していきましょう。
「どこで」については、会社の「事業内容」「年商」「従業員数」「事業所数」「本社所在地」「創業年」なども、会社案内などで調べて書き出します。
自分のアピールポイントを考えよう
「自分にはアピールできるような実績がない」と思っている人はいませんか?自分ではたいした実績ではないと思っているような事柄でも、採用側が重視するポイントが潜んでいる可能性があります。
「新規開拓に成功した」、「新人の指導役になった」、「お客様のクレームに誠実に応えた」、「こんなことに心がけて仕事に取り組んできた」、「PTA活動に貢献した」など、思いつく実績はできる限りピックアップしていきましょう。
あなたの職業能力は何ですか?
これまで仕事を通して身につけてきた職業能力や自分の「やりたい仕事」「できる仕事」 について、自分の職歴とアピールポイントを書き出したメモを元に考えてみましょう。このとき、独りよがりな内容になってしまわないように、企業側の求めている人材についても考慮しておくことが大切です。
どんなに完璧に自分の職業能力や希望職種をアピールしても、企業側のニーズに沿ったものでなければ評価は 期待できません。
箇条書きで読みやすく!
職務経歴書の形式には、所定の用紙などの決まりがありませんが、A4サイズ1~2枚程度が一般的とされています。自分のセールスポイントを簡潔にきちんと表現するためには、項目を立てて見やすい工夫をすることが重要です。一般的な項目の目安としては、以下のようなものがあげられます。
①希望職種・応募動機・応募資格
②職務経歴
- これまでの勤務先の会社概要
- 所属・担当職務・職位・担当プロジェクト
- 実績・表彰
- 研修・教育の受講歴
- 取得した技能・専門知識
③免許・資格取得
④自己PR (記入の際には、「私は経理部に3年いました」の下線部のような余計な言葉は省きましょう。)
職務経歴書で中心となるのは「②職務経歴」の項目です。しかし、この項目は経験の長さや職務内容によって個人差が大きいので、一つのパターンに当てはめることができません。
作成にあたって分からない部分があるときには、当センターまでお気軽にお問い合わせください。お一人お一人個別対応にて、職務経歴書作成のお手伝いをさせていただきます。
面接の受け方
面接の事前準備
行き当たりばったりで面接試験に臨んでいる人はいませんか?
面接試験では”普段の自分らしさ”を見せることも大切ですが、採用を勝ち取るためには”ちょっとした準備や努力”も必要です。採用担当者に気に入ってもらえることは、重要なポイントになります。
応募する会社の情報を集めよう
応募する会社の業務内容や、募集している職種の仕事内容についてできる限り情報を集めましょう。面接時に必ず質問されます。自分で応募した会社の業務内容について答えられないのでは、やる気を疑われてしまってもしかたがないですよね?
また、あれこれ調べている内に、そこで働いている自分の姿をイメージして意欲が膨らんだり、志望の動機を自分の言葉で具体的に表現できるようになったりするものです。そんな前向きな姿勢で面接試験に臨めば、採用担当者に好印象を与えられること間違いなしです。
面接試験のシミュレーションをしよう!
「どうしてこの会社を志望したのか」、「なぜ前の会社を辞めたのか」、「自分の長所・短所は?」・・・、などは面接試験で必ず出される質問です。あらかじめ予想できる質問には、どのように答えるのか考えておいた方が良いでしょう。「志望動機ぐらい、 その場でなんとでも答えられるわ」と思っているあなた!実際の面接では、緊張で頭の中が真っ白・・・なんてことになるかもしれませんよ?
また、面接試験では、あなたが質問にどう答えるかだけでなく、あなたの話を聞く態度や会話の仕方などもしっかりチェックされています。あらかじめ考えてきた答えを棒読みするのでは、あまりいい評価は期待できませんよね?答えの要点だけをしっかり頭に入れて、面接時の雰囲気や質問のされ方に応じて柔軟に対応 できるのがベストですが、いきなりぶっつけ本番!では、ちょっと難しいかもしれません。ご家族やお友達に協力してもらって面接の練習をしておくのも効果がありますよ。
道順・所要時間の確認を忘れずに!
当日慌てないように、面接場所までの交通手段や道 順・所要時間などを確認しておきましょう。できれば実際に、面接予定の時間帯に当日の交通手段を利用して行ってみるといいですね。
面接場所を実際に自分の 目で確認することで、当日の緊張もいくらか和らぎます。
急に面接が決まった場合など、面接場所がよく分からないときには、会社に尋ねてきちんと確認するようにしてください。
持ち物はチェックしましたか?
忘れ物のないよう、事前に持ち物をチェックしておきましょう。一般的に面接当日必要な持ち物には、以下のようなものがあります。
※プリントアウトして、チェックリストとして利用する場合はこちらをプリントアウトしてご利用ください。
- 履歴書
- 紹介状
- 職務経歴書・自己PR書 (必要に応じて)
- 印鑑
- 筆記用具・メモ用紙
- 面接場所の地図
- 面接を受ける会社等の連絡先
- 財布・携帯
- その他持参するよう指示のあったもの (資格証明書等)
※履歴書、紹介状、職務経歴書や自己PR書は事前に郵送している場合は必要ありません。
当日の服装を準備しておこう!
面接試験の服装は、基本的にはスーツで臨みます。紺やグレーなど、無地の落ち着いた色合いのものを選ぶようにしましょう。夏場であれば、ブラウスにタイトスカートでも大丈夫です。ブラウスにはしっかりアイロンをかけ、だらしない印象を与えないよう注意してください。
当日になって慌てないように、服だけでなくカバンや靴も服装にあったものをあらかじめ準備しておきましょう。
面接本番のポイント
第一印象はとても大事です!!
入室から第一声を発するまでのわずか数秒で、その人の人間性を判断されがちです。
短い質問で限られた時間、自分の自己アピールをいかに表現できるかが 面接必勝の鍵です。
面接室入室時
①入室
部屋に入る時には2、3回軽くノックします。「どうぞ」と言われてから、明るくはきはきとした声で「失礼します」と言ってから入室しましょう。入室の際に開いたドアは、ドアに向き直って静かに閉めます。面接担当者の方へ向きを変え、軽く一礼 (会釈) をします。
②あいさつ
イスなどが用意されていると思いますので、イスの右隣に立ち、姿勢をただし、面接担当者の顔をみながら、「面接にお伺いいたしました○○と申します。よろしくお願いいたします」とあいさつをしてから、礼 (最敬礼) をします。
③着席
「どうぞおかけ下さい」と言われてから、「失礼いたします」といって、一礼 (敬礼) して着席します。担当者の顔を見て、あいさつをしてから礼をすると、声がこもらずはっきりと聞こえるので印象がよくなります。
注意点
- いすの背にはもたれかからないように、浅く座っておきましょう。
- 背筋を伸ばし、あごをひき、面接担当者の方をまっすぐみましょう。
- 両手の指先は軽く伸ばして、ひざの上に重ねましょう。
- ひじ掛けいすには、ひじはかけないようにしましょう。
面接時
①「話を聴く」姿勢を心がけましょう。
②質問には短く的確に答えましょう。
「明るく、はきはきと元気な声で」「落ち着いてしっかりと答える」「早口にならない」「声がこもらないように、しっかり前をむいて」志望動機や前の仕事の退職理由など、話しているうちに、ついつい長くなってしまうことがあります。事前にあらかじめ予想できる質問内容について要点をまとめておき、的確な答えを簡潔に答えられるようにしておきましょう。
質問を切り返されても答えられる範囲にして置く。質問と関係のないことをだらだらと話さない事。いろんな質問に対して、一貫性を持たせることが大切です。
③予想外の質問にも落ち着いて答えましょう。
質問の意味がわからなかった時や聞き取れなかった時には、「すみませんが、もう一度お願いいたします。」とはっきり聞き返しましょう。
質問に答えられない場合は「申し訳ございません。その件につきましては存じておりませんので、これから勉強いたします。」と謙虚に答えましょう。
あからさまにそわそわしたり、態度にあらわさないように。
~悩んで、黙ってうつむいてしまい沈黙が続いてしまうと、担当者は質問の意図が分かっていないのか考えているだけなのかわかりません~
④退室する時も気を抜かないようにしましょう。
席を立ったら、いすの横に立ち、「ありがとうございました。」と一礼してからドアの方へ向かいます。
ドアの前で、もう一度担当者のほうへ向き直り、「失礼します。」と一礼してからドアを開けて退室しましょう。
ドアは最後まできちんと静かに閉めて下さい。(片方の手をドアにそえて、閉めるとバタンと大きな音がしにくいです。)
また、面接が終わるとほっとして気を緩めがちですが、帰宅するまでは、面接中ぐらいの気持ちでいましょう。社外に出て、ふとしたところで社内の人と会っているかも知れません。
就職が決まったら
就職おめでとうございます!
さぁ、お仕事が決まったからといってホッとしてはいられませんよ。
お仕事に行くまでにしておかなければならないことがあります。
まずはシミュレーションを!
子どもの預け先は大丈夫ですか?保育園の送り迎え、残業の対応、緊急時の対応は万全ですか?
仕事を始めた自分の生活と子供の生活のシミュレーションを十分にしておきましょう!
体調管理をしっかりしましょう!
小さな子どもが病気になるのは仕方のないこと。だけど、できるだけ元気に過ごして欲しいですよね。
食事に気をつけたり、早寝早起きを徹底させるなど生活リズムを整えましょう!
お仕事が始まると休暇をなかなか取れません。予防接種や検診などは、できる限り済ませましょう!
お留守番の練習をしましょう!
お子様の様子をみて、短時間からお留守番の練習をしてみましょう!
困ったとき電話をかける方法もおしえてあげましょう。ご近所で助けてもらえる行き先を複数確保しておくと親も子もより安心です。このとき、電話には出ないことや誰か来ても玄関を開けないことなどの約束を忘れずに!